不動産投資物件調査

2022年5月22日(日)

先週「40代からは稼ぎ口を2つにしなさい(ダイヤモンド社)」を読んで不動産投資を事業とした合同会社を設立しようかなと思い立った。
「普通のサラリーマンが実現させた毎年年収1000万円の不動産投資」を読んでアパート経営が良いのではと思い始めていた。
そこで実際に不動産物件を見て回ることにした。

物件調査の準備

「健美家」という不動産物件のポータルサイトを発見したので、まずはその中から手が出せそうな物件をピックアップする。
埼玉の比較的近場に安い上に満室状態のアパートがある。
利回りも中々良い。

「利回り」というのは、その物件を購入した際にどれだけの年収が得られるかということだ。
1000万円の物件価格で、15%の利回りなら、150万円の年間家賃収入ということになる。
視点を変えると、15%の利回りなら、6.7年で物件購入金額を回収できることになる。
(※6.7年=100%÷15%)

あとは地元新潟にも良さそうな物件がいくつかあるので、1泊2日の予定を組んでそれらも見に行ってみることにした。
レンタカーを手配し、新潟の物件がある地域に宿を予約した。

土曜日の午後

妻と二人で出掛け、まずは埼玉の物件を目指す。
下道を走っても1時間程で到着できる距離だ。
物件に近づくにつれて街中からはどんどん遠ざかっていく。
途中、車がギリギリ通り抜けられるような謎のゲートがあった。
大型トラックが通り抜けできなくするためのゲートのようだが、この道路は抜け道のように使われる便の良い道路なのだろうか。

現地に近づくとお寺が見えてきて、その周囲を囲むように家が建っており、このエリアは全て傾斜地になっている。
小さな山の中腹あたりに集落が位置しているのだ。
目的のアパートは集落の中の一番奥の方にあった。
電気メータを確認すると確かに全室埋まっているようだ。
裏山の木々が今にも覆いかぶさってきそうなほど木々がうっそうと茂っている。
どういう人がこの辺りに賃貸で住むのか全く想像ができなかった。
「さすがにこの物件は無いな」と思いつつ、初めて訪れた土地にわくわくしつつ、高速に乗って新潟を目指した。

夕食はサービスエリアで済ませた。
ホテルに着くと21時を過ぎており、ホテルの設備のしょぼさに愕然とした。
風呂とトイレは共同で、禁煙室なのにフロアが禁煙ではないので部屋にタバコの臭いが入ってくる。
そして共同のトイレの臭いが強烈。
部屋も何だかカビくさい。
車で30分くらいのところに入浴施設があったので、風呂はそこまで行くことにした。
入浴施設から帰ってきて23時、タバコ臭いのは諦めてとにかく寝よう。

日曜日

レンタカーの返却期限があるので朝8時にホテルを発った。
近くのガストで朝食を取り、1つ目の目的地のアパートに向かった。
木造アパートとのことだが見た目は鉄筋コンクリートに見える。
電気メーターを確認すると、資料の通り満室経営のアパートのようだ。
部屋数に対して駐車場が1つ足りないのが気になる。地方では自動車は必須だ。

物件の周りをウロウロしていると、ちょうど入居者の方が外出のために出て来られたので話を聞いてみた。
住んでいて特に不満は無いとことだった。
街の雰囲気も良いし、車があれば買い物に不便を感じることは無さそうだし、良さそうな物件だ。
若干の手応えを感じつつ2件目の物件に向かった。

関矢さんとの出会い

物件に近づくにつれ、嫌な予感がしてきた。
どんどん街中から離れていき、農家が多くなってくる。
少し坂を登った小さな山の中腹付近が平らに整備され、そこに目的の物件はあった。
「何なんだここは!?」
それがこのエリアの第一印象。
同じようなアパートが10棟建てられており、そのほとんどが空室で、まるでゴーストタウンだ。
売りに出されている1棟だけがペンキを塗り替えられ、外観だけはキレイになっている。

アパートの近くで土木工事をしている年配の方がいらっしゃったので話を聞くことができた。
何でも、近くに大学ができたときに大学生用のアパートとしてこの一角が整備されたらしい。
大学の存在は知っているので、今から30年ほど前の話だろう。
だが、年々学生の数も減ってきて今では社会人の人が数名住んでいるだけだそうで、管理会社も完全にやる気が無いらしい。

この年配の方は関矢さんという方で、ずっと地元の土木会社で働いていたとのこと。
なぜここで土木工事を1人でやっているのかは謎だ。
関矢さんから地元の不動産業界の話を色々と小1時間ほど聞かせてもらった。
近くの自販機で冷たい飲み物を買い、お礼も兼ねて関矢さんに手渡してその場を後にした。

すごい場所が世の中にはあるもんだなあと思った。
新しいことを始めようと思わなければ、こんなことを経験することもできなかったので、まずはやってみて良かった。
会社はまだ立ち上げていないけど、会社だったらこれは立派な調査という名の出張だ。
帰りの車の中、すでに不動産物件のオーナーになった気分になっていた。

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